長年使っていないフィルムカメラ。
金属の冷たい質感、巻き上げレバーの感触、シャッターが切れる瞬間の「パシャッ」というあの快音──それらは、フィルム写真だけが持つ儀式のような時間でした。
でも、現像に出す手間と時間、そしてフィルム代…
「分かってるけど、やっぱり大変なんだよな…」と、押し入れの奥に眠らせたままになっていませんか?
そんな眠れる愛機を、一瞬で現役復活させてくれる魔法のようなガジェットが登場しました。
その名も 「I'm Back」。
古い35mmフィルムカメラの背面に装着するだけで、最新のデジタルカメラとして甦らせてしまうのです。
「I'm Back」とは?
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IBFilm - I'm Back Film - I'm Back® digital back
Revolutionize your 35mm analog photo camera with a Digital Film Cartridge. For over three decades, t ...
imback.eu
見た目は小さなデジタルユニット。しかしその実力は、まさに“タイムマシン”。
フィルム室にすっぽり収まり、外観や操作感は一切変えずに、撮影結果だけをデジタル化します。
巻き上げレバーを引き、マニュアルでピントを合わせ、シャッターを切る──その一連の流れは昔のまま。
違うのは、撮った瞬間に背面の液晶で確認でき、データとして保存できるという点です。
対応カメラは一眼レフもレンジファインダーもOK。
さらにマウントアダプターや交換式バックパネルで、対応機種の幅はどんどん広がります。
主な特徴(+筆者の妄想込み)
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撮像センサー搭載:静止画や動画の撮影が可能。
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液晶モニター搭載:撮影後すぐにプレビュー可能。
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SDカードスロット:撮影データをカードに保存できる。
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USB-C充電対応バッテリー:充電や外部電源による給電が可能。
想定される魅力と使い方
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フィルムカメラの外観や操作感を維持しつつ、撮影結果をすぐにデジタルデータとして扱える。
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現像やスキャンの工程を省略できるため、撮影から共有までの時間を短縮できる。
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フィルムを使用しないため、ランニングコストを抑えられる。
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古いカメラ機材を現役の撮影ツールとして再活用できる。
気になる点と現実的な見方
「I'm Back」は確かに夢のある製品ですが、いくつか理解しておくべきポイントがあります。
まず、画質は最新のフルサイズミラーレスや高級コンデジには及びません。解像感やダイナミックレンジは控えめで、暗所性能も現代のハイエンド機と比べると差があります。
また、構造上シャッター音や巻き上げ動作はそのまま残るため、静かな場所での撮影には向かないかもしれません。
さらに、フィルムカメラの機種によっては装着時にやや厚みや重みが増し、取り回しに違和感を覚える人もいるでしょう。
とはいえ、この製品は純粋なスペック競争のために存在するものではありません。
むしろ、「昔の愛機を再び使う喜び」や「撮影そのものを味わう時間」を与えてくれる道具です。
最新カメラの完璧さよりも、少し不便でも自分の手で操る楽しさを重視する人にとっては、この上なく魅力的な選択肢となるはずです。
ただ、やはり導入時の難易度が高いなという点は否めません。センサーむき出しのものを触るのはなかなか精神を削りそう。
まとめ
「I'm Back」は、押し入れに眠る愛機を再び肩から提げて外に連れ出すための、最高の口実になります。
それはただのガジェットではなく、過去と現在をつなぐタイムカプセル。
懐かしさとワクワクを同時に味わいたい人には、この上なく魅力的な選択肢になるはずです。
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I'm Back
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I'm Back - Digital back for analog cameras - YouTube
In 2018, I'm Back. Samuel Mello Medeiros, together with his partner Filippo Nishino, form the "I'm B ...
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