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武骨な「タービン型モカポット」がもたらす抽出速度

普段からコーヒーを飲まれますか?

僕は日常に溶け込むようにコーヒーを飲んでいます。普段はハンドドリップが中心ですが、ガツンと濃い一杯でスイッチを入れたい朝などは、モカエキスプレス(ビアレッティ社など)を使ってモカを作ることもあります。

あの伝統的な形状から、ゴボゴボと音を立ててコーヒーが湧き上がってくる瞬間は至福ですが、唯一、抽出完了までの「待ち時間」がネックだと感じている方も多いのではないでしょうか。

そんなモカポットの長年の課題を、「形状の革新」という大胆なアイディアで解決しようとしているプロダクトが、今、海外のデザインシーンで注目を集めているのです。

もし、あのモカエキスプレスのような抽出機が、航空機のような「タービン式」の形状になったら、一体どうなると思われますか?

その驚くべき答えが、この「ハンドキャスト製タービン型モカポット」です。

 

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 タービンブレードに隠された「熱効率」の極限追求

このモカポットがただのデザインで終わらないのは、抽出速度を最大20%も短縮するという、驚異的な機能性を実現している点にあります。

この高速化の秘密は、ボトム(下部)に刻まれた武骨でメカニカルなタービンブレードのようなフィンです。

モカポットの抽出は、水を沸騰させ、その蒸気圧を利用する仕組みです。そのため、水をいかに早く沸騰させるかが、全体の速度を決めます。

開発者は、このタービン型のフィンによって、熱源(炎やIH)と接する底面の表面積を意図的に拡大しました。

表面積の拡大は熱伝導率の向上に直結します。これにより、水が沸騰するまでの時間が短縮され、結果として「20%高速化」という、従来のモカポットでは考えられなかった驚異的なパフォーマンスが実現しているのです。

これは、デザインが単なる美しさのためではなく、「機能性」という明確な目的のために存在する、というガジェット設計の理想を体現しています。

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 クラフトと効率。最高の体験を両立したギア

さらに特筆すべきは、このモカポットが「ハンドキャスト(手流し鋳造)」という手間のかかる手法で作られている点です。

精密で効率を追求したタービン形状と、手作業による鋳造特有の重厚感のあるテクスチャが融合することで、単なる器具ではなく、愛着を持って長く使えるギアとしての魅力が高まっています。

このタービン型モカポットは、伝統的なコーヒー器具の枠を超え、革新的なアイディアと技術が、いかに僕たちの日常を快適に変えてくれるかを証明しています。新しいコーヒー体験を求めるすべてのコーヒー愛好家に、ぜひチェックしていただきたい逸品です。

Hand-Cast Moka Pot Looks Like a Turbine and Brews 20% Faster - Yanko Design
Hand-Cast Moka Pot Looks Like a Turbine and Brews 20% Faster - Yanko Design

https://www.youtube.com/watch?v=h9UGkWsH5_4 Moka pots have stayed remarkably consistent since their ...

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https://www.turbomoka.it/
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ちなみに僕が使っているのはこちらです。


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