Walkie Textie V2: 災害時にも頼れる小型通信ガジェット

現代社会において、通信手段の確保は非常に重要です。特に災害時や通信インフラが利用できない状況下での連絡手段は、命を守る上でも欠かせません。今回は、そんな非常時にも活躍する小型通信デバイス、M.A.D. Gear Meshtastic Node - Walkie Textie V2をご紹介します。

M.A.D. Gear社とは？

M.A.D. Gear社は、アメリカ・メリーランド州ハリウッドに拠点を置く家族経営の小規模企業です。元々は8ビットの「核の終末」テーマのマーチャンダイズを製作していましたが、2024年2月末のAT&Tの大規模な通信障害を契機に、コミュニケーション手段の重要性を再認識し、事業を拡大しました。彼らの使命は、家族やグループがどんな状況下でも迅速かつ秩序ある対応ができるよう、構造化された計画ツールを提供することです。

今回紹介するWalkie Textie V2hはまさにそんな来てほしくない未来を見据えた製品といえるのかなと。

Walkie Textie V2とは？

Walkie Textie V2は、オフグリッド環境でのテキスト通信を可能にするデバイスです。具体的には、以下のような特徴を持っています。

• コンパクトなデザイン：元々のニコチンパウチ容器を再利用したケースに収められており、持ち運びやすいサイズ感です。

• 主要構成部品：

  • RAK Meshtasticスターターキット：ベースボード、ラジオモジュール、Bluetoothアンテナ、902-928MHzアンテナが含まれています。
  • 3.7V 250mAh リポバッテリー：JST 2.0コネクタ（逆極性）付きで、約12時間のバッテリー寿命を実現します。
  • カスタム3Dプリントシャーシ：全てのコンポーネントをしっかりと固定するための設計がされています。

うーんw技適が通ってない製品ですね。でも、これは仕方がない気はする。

どのような用途で使われるのか？

Walkie Textie V2は、以下のような状況での使用が想定されています。

• 通信インフラが利用できない環境：災害時や遠隔地での連絡手段として。
• アウトドア活動：ハイキングやキャンプなど、携帯電話の電波が届かない場所でのグループ間通信。
• イベント運営：大規模イベントでのスタッフ間の連絡手段として。

このデバイスは、Meshtasticネットワークを利用して、他のMeshtasticデバイスとメッシュネットワークを構築し、テキストメッセージの送受信を可能にします。

Walkie Textie V2の中心となるのは、RAK Meshtasticスターターキットです。これは、以下のコンポーネントで構成されています。

• ベースボード：デバイスの主要な機能を司る基盤。
• ラジオモジュール：902-928MHz帯域での通信を可能にします。
• Bluetoothアンテナ：スマートフォンやPCとの接続をサポートします。
• 2dBi SMAアンテナ：通信範囲の拡大に寄与します。

これらのコンポーネントにより、デバイスは低消費電力での長時間運用が可能となり、メッシュネットワーク内での安定した通信を実現しています。

まとめ

M.A.D. Gear Meshtastic Node - Walkie Textie V2は、非常時やオフグリッド環境での通信手段として非常に有用なデバイスです。コンパクトな設計と高い拡張性を持ち、様々なシーンでの活用が期待できます。通信手段の多様化が求められる現代において、一つ備えておくことで安心感を得られるアイテムと言えるでしょう。

ただし、当然ながら技適の問題はまだまだあります。これがもし日本で作られるものならもうちょっと値段がかかっちゃうんだろうなーって思うと技適等存在は守るべきものの優劣をちょっと考えたほうがいいかもしれませんね。

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