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フォロワー数がフリップして動く店頭POP、Smiirlの仕掛け

お店のSNSアカウント、せっかく頑張って育ててるのに「誰にも気づかれてないかも…」と思うことがある。スマホの中に閉じ込めたフォロワー数、もっと“見える化”してアピールできたら?

その答えが、フランス生まれのプロダクト「Smiirl(スミール)」。物理的なカウンターがリアルタイムに数字をめくりながら、InstagramやFacebookのフォロワー数を店頭で表示してくれる。数字が「動く」ことで、人の興味を引く装置でもある。

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Smiirlってなに?

「Social Media Integrated In Real Life(現実世界にSNSを持ち込む)」という思想から生まれた、フリップ式のデジタルカウンター。SNSの“見えない”存在感を、空間の中に持ち込むユニークなツールだ。

見た目はシンプルな白い筐体に黒文字の数字表示。一見レトロなフリップ時計のようで、どこか懐かしさもある。だがこの小さな装置が、SNSマーケティングの“空気感”を現場に引き込む存在になっている。

企業のショールームやカフェ、アパレル店、イベント会場などでも活用されており、「おしゃれなインテリア」兼「ブランディングの道具」として人気を集めている。

Smiirl. Discover Smiirl Counters for your business
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Smiirl Counters display your followers or key numbers in real time. Make every business count with a ...

www.smiirl.com

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どのSNSに対応してる?

現時点で、Smiirlが公式に対応しているのはInstagram、Facebook、TikTokの3つ。それぞれロゴ入りのモデルがあり、アカウントと認証を済ませれば、フォロワー数や「いいね」数をリアルタイムで表示できる。

更新頻度はInstagramでおよそ6秒ごと(標準設定)。このスピード感も絶妙で、「さっき見たときより1人増えてる!」という発見があると、会話のきっかけにもなる。

お客さんがレジ待ち中に何気なく視線を向ける。そこで数字がカチッとめくれると、「何の数字だろう?」と興味を引き、そのままSNSのフォローにつながる導線が自然にできあがる。

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カスタムカウンターとAPI連携

Smiirlには、もうひとつロゴがない「カスタムカウンター」モデルもある。これはSNSに限らず、任意の数値を表示できるタイプで、WebhookやZapierを使って自社システムや外部サービスと連携させることができる。

たとえばECサイトの「本日の注文数」や「今日の売上」、来客カウント、電話の応答数などもリアルタイムに反映可能。Google SheetsやSlack、Notionなど、日常業務で使っているツールと連携できるのも魅力だ。

API連携によって「自社のKPIを見せる」ディスプレイにもなり得る。スタッフのモチベーション向上、来店者との会話のタネ、SNSと関係ない場面でも十分活用できる余地がある。

個人的には、購入するならこの「ロゴなし」のカスタムモデルを選ぶかもしれない。表示する数値や目的に応じて、ロゴやサインを自作して横に添えることで、見せ方を自分の空間やブランドに合わせて柔軟にコントロールできるからだ。

今後、YouTubeの登録者数やSpotifyのフォロワー、あるいは店舗独自の数値(リピーター率や評価平均)などがリアルタイムで表示できたら、さらに面白くなるだろう。

スペック・使い方

Smiirlの本体は、5桁または7桁モデルが用意されており、設置環境や表示したい規模に応じて選べる。サイズは5桁モデルで高さ約10.5cm、長さ42cm、幅約10.1cm。重さは約2.1kgと、壁にも棚にも置けるちょうど良さ。

接続はWi-Fi(2.4GHz)、Ethernet(有線LAN)、モバイルのテザリングにも対応。公共施設などで必要な認証ポータル(captive portal)にも対応しており、ネット接続まわりの配慮もしっかりされている。

電源は100V〜240V対応のアダプターが同梱。コンセントさえあればすぐに設置可能で、海外含む多様なロケーションにも対応可能だ。

どうして人気?

最大の魅力はやはり「数字がリアルに動くこと」。カウンターがカチッとめくれるたびに、小さな物語が生まれる。人は「変化」に反応する。店頭で何かが動いていると、それだけで視線が吸い寄せられる。

SNSの数字は、普段スマホの中にある。それが物理的な形で“見える”と、人はその存在をより信じやすくなる。「この店、ちゃんと支持されてるんだな」「フォロワー増えてる=人気あるのかも」といった感覚が自然に伝わる。

QRコードを横に置けば、その場でスマホを出してフォローしてもらえるし、「今フォローしたら数字が動くかな?」というちょっとした楽しみにもなる。

使い方アイディアいろいろ

  • 店頭のウィンドウに設置して、通行人の目を引くトリガーに
  • レジ横や受付カウンターに置いて、待ち時間に視線を集める
  • カウンターの下にQRコードを貼って、フォロー誘導をスムーズに
  • ブランドの看板やメッセージと組み合わせて演出効果を高める
  • 社内で「今月の成果」を見える化するKPIディスプレイに

Smiirlは、その場の空気をちょっと変える装置でもある。「何だこれ?」から始まる小さな会話が、ブランドの印象や体験として残っていく。

注意点と価格感

Smiirlの価格はInstagram対応5桁モデルでおおよそ399ドル(税別)。送料や為替、設置環境によってコストは変動するが、プロダクトの質や連携機能を考えると“プロユース”としては妥当な価格帯。

ただし、Instagramカウンターの利用にはBusinessアカウントが必要。また、初期設定やWi-Fiの安定性が使用感に影響するため、店舗のネット環境も事前にチェックしておきたい。

Zapierなどを使ったカスタム連携には多少の技術知識が必要だが、サポート記事や事例が豊富に公開されており、DIY感覚で取り組める範囲でもある。

まとめ

「SNSやってます」と書くだけでは、なかなか伝わらない。けれど、数字がリアルに動いていると、人は足を止める。そして興味を持ち、スマホを取り出す。

Smiirlは、そんな“動くブランドの証拠”を演出できるガジェットだ。インテリアの一部としても、販促ツールとしても、遊び心を持って使える。

フォロワーの数を楽しみながら、人と人の接点が生まれる。空間にSNSの“息づかい”を持ち込む、そんな装置かもしれない。

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