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「令和に蘇る90年代」─ポケットサイズのエミュ機で遊ぶレトロゲーム生活

ゲームボーイのカートリッジを指でなぞっていたあの頃。
今や手のひらサイズのガジェットで、当時のあの画面が蘇るなんて――。
そんな“あの頃”と“いま”をつなぐエミュレーター機を、今回は3つご紹介します。

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① Miyoo Mini Plus+

懐かしさと完成度のバランスが絶妙な、人気ポータブルエミュレータ。
ゲームボーイ風の外観とパステルカラーのボディはレトロな雰囲気をまといつつ、実際にはPS1までしっかり動かせる実力派です。

● 特徴

  • ディスプレイ:2.8インチ IPS液晶(解像度 640×480)
    → 視野角が広く、発色も美しい。ドット感のあるグラフィックとの相性が良く、SFCやPS1の表現を違和感なく楽しめます。
  • Wi-Fi対応:本体アップデート、カスタムファームウェア導入、リモートプレイ(RetroArch Netplay)などに対応。
  • microSDスロット:ゲームファイルやBIOS、テーマ、セーブデータの保存に使用(最大512GBまで対応)。
  • スピーカー:モノラルながら想像以上にクリアでしっかりした音。ノスタルジックなBGMも満喫できます。
  • 背面ボタン搭載:L2/R2ボタンが裏側に配置されており、PS系の操作も快適。

● スペック(わかっている範囲で)

  • CPU:Allwinner A33(Cortex-A7 クアッドコア, 最大1.5GHz)
  • GPU:Mali-400 MP2
  • RAM:128MB DDR3
  • OS:Linuxベース(標準ファーム:Miyoo OS /カスタム:Onion OS など)
  • バッテリー:3000mAh(実測で7〜8時間ほどプレイ可能)
  • サイズ/重さ:約 108 × 78 × 22 mm / 約 165g

→ ゲーム性能としては、GBAやPS1までは快適に動作。N64やPSPは非対応〜動作不安定とのこと。。あくまで“90年代までのゲーム”を快適に楽しむ機体です。

● 対応機種

  • ファミコン(NES)/スーパーファミコン(SNES)
  • メガドライブ(Genesis)/ゲームボーイ、GBカラー、GBA
  • PlayStation(初代)
  • その他:ワンダースワン、ネオジオポケットなどの軽量系も可

※BIOSは自前で用意する必要があります(合法的な吸い出しが前提)。

● 価格帯
12,000円〜15,000円程度(カラーや在庫状況によって変動あり)
AmazonやAliExpressでは価格差あり。公式ショップ(KeepRetro)では本体カラーのバリエーションも豊富です。

🔗 引用元(ショップ):
https://www.keepretro.com/products/miyoo-mini-plus
※画像引用元:KeepRetro公式

🗒 コメント:

操作はとても軽快で、メニューの切り替えやセーブ/ロードもサクサク。標準のMiyoo OSでも快適だけど、Onion OS(カスタムファーム)を導入するとさらに洗練されたUIに進化します。ゲームのスクリーンショット機能、セーブステート、テーマ変更などの機能も強化され、ガジェットとしての“育てがい”もある一台。

何より、手の中にフィットするサイズ感と、懐かしさに寄り添うビジュアルが、所有欲を満たしてくれます。「ゲームをする」というより、「時間を抱きしめる」ような感覚に近いかもしれません。

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② FunKey S

キーホルダーサイズで折りたたみ、でもちゃんと動く変態的名機。
初めて手に取ると、笑ってしまうくらい小さいのに、ゲームが動く。
「ネタかと思ったら、意外とちゃんとしてる」――そんなギャップで愛されているポータブルエミュ機です。

● 特徴

  • 超小型サイズ:折りたたみ時 約42.5 × 44.5 × 13.8mm、重さ約27g。まさにキーホルダーサイズ。
  • 折りたたみ式デザイン:ゲームボーイアドバンスSPを極限まで小さくしたようなデザインで、開閉のクリック感がクセになる。
  • ビルトインスピーカー&イヤホン端子あり:小さいながら音も出せる。BGMや効果音のノスタルジーを再現。
  • スクリーン:1.54インチIPS液晶(解像度 240×240)
    → 小さいけれど視認性は良く、色再現もくっきり。2Dゲーム向きの表示性能。
  • ソフトウェアUI:FunKey-OS(Linuxベース)で簡易ナビゲーション、ゲーム選択、セーブ/ロード、クイック起動などに対応。

● スペック(公表されている内容)

  • CPU:ARM Cortex-A7(1.2GHz)
  • RAM:64MB DDR2
  • GPU:Vivante GC880
  • ストレージ:microSD(8GB〜128GB推奨)
  • バッテリー:220mAh(実使用で約1時間〜1時間半)
  • 充電:USB Type-C(充電時間は約30〜40分)
  • OS:FunKey OS(カスタマイズ不可・更新可能)
  • その他:折りたたむと自動スリープ、開けると復帰/リジューム機能あり
  • → 性能は控えめですが、対象ゲーム機世代と画面サイズを考えると必要十分。小型機としては安定性が高く、クラッシュも少ない印象。

● 対応機種

  • ファミコン(NES)
  • スーパーファミコン(SNES)
  • ゲームボーイ/GBカラー/ゲームボーイアドバンス
  • プレイステーション(初代)
  • メガドライブ/ワンダースワン/ネオジオポケット など

※一部はBIOSファイルが必要。UIからの登録で対応。

 

● 価格帯
おおよそ 9,000円〜13,000円ほど
カラーは定番のグレー、紫(紫電改風)、限定版など複数。公式通販が安定ですが、在庫が不定期のため注意。海外ショップや代理店を利用することもあります。

 

🔗 引用元(ショップ):
https://www.funkey-project.com/
※画像引用元:FunKey Project公式

🗒 コメント:

ゲームに没頭するというより、存在そのものが面白い系。
とにかく見た目のインパクトが強く、SNS映えも抜群。キーホルダーとしてカバンにつけておくだけでも話題になるし、実際に起動して「これでPS1動くの!?」と驚かれることも。

操作性は当然ながらやや難あり。ボタンが極小で長時間プレイには不向き。でもそれを補って余りある「ガジェット愛」が満たされる不思議な1台。

個人的には「コレクションとして所有したいガジェット」No.1かもしれないね。ゲーム体験そのものよりも、「持っていること」「遊べること」が楽しい。そんなガジェットだよ。

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③ Anbernic RG35XX Plus

「どうせ中華機でしょ?」と思っていたら、いい意味で裏切られる完成度。
見た目も性能も、どこか懐かしく、それでいて中身はしっかりと今っぽい。
安定性や画面の美しさを求める人には、とてもおすすめできるポータブルエミュレータです。

● 特徴

  • 3.5インチ IPSスクリーン(解像度 640×480)
     → 4:3の比率なので、SFCやPS1などのレトロゲームと相性抜群。視野角も広く、鮮やかでにじみのない映像が楽しめるよ。
  • HDMI出力に対応
     → micro HDMI端子があるので、テレビやモニターに接続して大画面でもプレイ可能。家でも外でも使えるのが便利。
  • デュアルOS対応(Stock OS / Garlic OS)
     → 起動時にどちらかのOSを選べる仕組み。Garlic OSでは動作の安定性やUIの快適さが向上していて、人気の構成だよ。
  • 背面ボタン搭載(L2/R2)
     → PS1以降のタイトルにも対応できる操作性。握ったときのフィット感も自然。
  • バッテリー容量:3300mAh(約8〜10時間の連続プレイが可能)

● スペック(公開情報ベース)

  • CPU:Rockchip RK3566(Quad-core ARM Cortex-A55 / 最大1.8GHz)
  • GPU:Mali-G52
  • RAM:1GB LPDDR4
  • 内蔵ストレージ:なし(microSDカード×2スロット構成)
  • 対応SDカード:最大512GB程度まで(1スロットはOS用、もう1スロットはゲームデータ用)
  • Wi-Fi対応(内蔵):Netplayやファームアップにも便利
  • サイズ/重さ:約 117 × 81 × 22 mm / 約 186g
  • 充電:USB Type-C

→ RK3566は中華エミュ機で安定運用されている実績あるSoC。軽めの3Dタイトルまでサクサク動きます。

● 対応機種

  • GB/GBC/GBA
  • FC/SFC/MD/NEOGEO
  • PS1/N64(軽め)/Dreamcast(一部)
  • 一部アーケード(MAME)やワンダースワンなども対応

→ N64やDreamcastはソフトによって動作にムラがあるけれど、2DゲームやPS1レベルまでは非常に快適。プレイステート、チート、巻き戻しなど多彩な機能もあり。

● 価格帯
13,000円〜17,000円ほど。カラーによっては人気で売り切れも早いです。
Anbernic公式ショップやAmazon、AliExpressなどで流通しています。

 

🔗 引用元(ショップ):
https://www.anbernic.com/products/rg35xx-plus
※画像引用元:Anbernic公式

🗒 コメント
起動も早く、動作も安定。ゲームごとの設定やセーブデータも細かく保存できて、まるで据え置き機のように丁寧に遊べます。
HDMI出力でテレビに繋げば、家族や友人と一緒に遊ぶこともできて、懐かしの「2Pプレイ」の体験まで楽しめるよ。
Garlic OSの導入も手順が整っていて、初めてのカスタムOSにもやさしい設計。
「とりあえず1台でいろいろ楽しみたい」という人にはとてもバランスの良いモデルです。

おわりに

90年代のゲーム体験を、手の中で、現代の技術で再構築する。
そんな“エモさ”を感じられるのが、エミュ機の魅力です。

あなたが当時夢中になっていたあのタイトルを、
もう一度、小さな画面で旅してみませんか?

 


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