いわゆるチープカシオをスマート化する改造モジュールが登場している。その名は「Ollee Watch」。
F-91WやA158Wなどのカシオ定番モデルに収まる形で、ムーブメントを交換するだけで歩数計やBluetooth同期、ログ付きストップウォッチ、RGBライト、簡単なゲーム機能まで追加できるという。
スマートなチープカシオ
Ollee Watchは、元々のデザインを残したまま、スマートウォッチ的な機能を足せる基板モジュールだ。機能の要はBLE(Bluetooth Low Energy)同期。スマホアプリと連携し、時刻や設定を管理できる。
さらに、歩数計、アラーム、プリセット式タイマー、ログ付きストップウォッチ(1/100秒)、RGBバックライト、ゲーム(PING/Blackjack)といった多彩な機能がある。
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Get Started with your Ollee Watch — Ollee Watch
Learn how to get started with Ollee Watch, including support options and helpful resources to enhanc ...
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Ollee Watch
Ollee Watch is a smartwatch modification for classic digital watches, primarily the Casio F91W and A ...
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カスタム可能な見た目と拡張性
ロゴ無しモデルでは、SNSのフォロワー数や売上件数といった任意のデータ表示にも対応。将来的に、YouTubeの登録者数やECサイトの注文数を可視化する用途にも応用できると考えられる。
DIYでも組み込み済みでも
価格はDIYキットで約54.99USD、完成品で約99.99USD。F-91WやA158Wに組み込んだ状態で出荷され、元の基板も同梱される。作業自体は10分程度の軽作業で、ピンセットと精密ドライバーがあれば足りる。はんだ付けは不要。
僕が買うとしたら、ロゴ無しのカスタムモデルを選ぶと思う。自分でロゴをデザインして貼ったり、インテリアや撮影に溶け込ませたりする自由度がある。
注意点もある
心拍は光学式ではなく、いわゆる“パルソメーター”方式。温度センサーは周囲温度の簡易計測用。また、F-91W以外の金属ケース(A158Wなど)では、NFCステッカーの感度が落ち、実用性が下がる。
そして重要な点として、日本国内での使用において技適(技術基準適合証明)の有無は未確認。BLE通信機能がある以上、法的な使用可否に関しては各自の判断が必要だ。
まとめ
便利になるかどうかは使い方次第。ただ、クラシックカシオの愛好家なら、一度は手を出したくなるアップグレードではないだろうか。
遊びの幅が広がる一本になるかもしれない。
なお、あくまで純正にこだわりたい人には、Bluetooth同期に対応したカシオ公式の「ABL-100WE-1AJF」という製品も存在する。そうした選択肢と比べながら、自分なりの「ちょうどいいアップグレード」を探すのも楽しみ方のひとつだ。
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Ollee Watch one - DIY Kit — Ollee Watch
Install the Ollee Watch one circuit board into your favorite Casio watch. Installation takes ~10 ...
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