TrimUI Brickをさらに便利にしたいなら、PakUIの導入がオススメです。PakUIはMinUI用の拡張パッケージで、ゲームランチャーやPortMaster統合など、標準UIではできない便利機能を追加できます。見た目や操作性が向上し、日常的なゲームプレイが快適になるため、多くのユーザーが愛用しています。
この記事では、初めてPakUIを導入する場合とアップデートする場合、それぞれの手順を丁寧に解説します。さらに、導入後に活用できる便利機能やトラブル対策もあわせて紹介します。
PakUIとは?
PakUIは、TrimUI BrickやTrimUI Smart Pro向けに開発された拡張パッケージです。標準のMinUIに多機能なメニューやランチャー、Wi-Fi接続管理、ポート移植ゲームのダウンロード機能などを追加し、ゲーム機としての可能性を大きく広げます。
特に注目すべきは、RetroArchホットキー設定やPortMasterとの統合。これにより、PC向けのインディーゲームやクラシックゲームの移植版を手軽に楽しむことができます。また、SRM形式への自動セーブ変換機能も搭載しており、ゲームの互換性と保存の安全性が向上します。
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GitHub - tenlevels/PakUI: Unofficial paks for MinUI
Unofficial paks for MinUI. Contribute to tenlevels/PakUI development by creating an account on GitHu ...
github.com
対応機種と注意点
PakUIが動作するのは、TrimUI BrickとTrimUI Smart Proの2機種です。MinUIが動作する環境が前提となっており、他のカスタムUIや非対応機種では動作しません。導入を始める前に、自分の端末が対応機種であるかを確認しましょう。
また、初回導入とアップデートでは手順が異なります。初めて導入する場合はファームウェアの更新が必要ですが、すでにPakUIを導入済みの方はファームウェアやボタン操作は不要です。
初回インストール手順
SDカードの準備
まずは新しいSDカードを用意し、FAT32でフォーマットします。この段階で不要なデータはすべて消去されるため、既存のSDカードを使う場合は必ずバックアップを取ってください。
- 新しいSDカードを用意し、FAT32でフォーマットします。既存カードを使う場合は必ずバックアップを取りましょう。
- GitHubのリリースページからPakUI最新版をダウンロードします。
- 解凍したすべてのファイル(隠しフォルダも含む)をSDカードのルートにコピーします。
次に、PakUIの最新版をGitHubからダウンロードします。ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、中にあるすべてのファイル(隠しフォルダも含む)をSDカードのルートディレクトリにコピーします。

最新(Least)のAssetsの中にある
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Releases · tenlevels/PakUI · GitHub
Unofficial paks for MinUI. Contribute to tenlevels/PakUI development by creating an account on GitHu ...
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ファームウェアの配置
- リリース内の
Firmware
フォルダを開き、TrimUI Brickユーザーはtrimui_tg3040.awimg
を、Smart Proユーザーはtrimui_tg5040.awimg
をSDカードのルートにコピーします。 - このファイルがないと初回インストールは失敗します。
ファームウェアはそれぞれダウンロードする必要があります。
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GitHub - trimui/firmware_brick: Firmware release for TG3040 Brick
Firmware release for TG3040 Brick. Contribute to trimui/firmware_brick development by creating an ac ...
github.com
インストール開始
SDカードをTrimUI Brickに挿入し、音量ダウン+電源ボタンを同時に長押しします。緑色の進行ゲージが表示されたらボタンを離し、5〜10分ほど待ちます。この間は絶対に電源を切らないようにしてください。完了後、システムが自動的に再起動します。
- SDカードをTrimUI Brickに挿入します。
- 音量ダウンボタン + 電源ボタンを同時に長押しします。
- 緑色の進行ゲージが表示されたら手を離し、5〜10分待ちます(途中で電源を切らない)。
割と急にインストールが終わるので気長に待ちましょう。
導入後のおすすめ設定
PakUIを導入したら、OTAアップデーターから「SleepModeFork」をインストールすることをおすすめします。これにより、スリープ時のバッテリー消費が抑えられ、復帰も安定します。
すでにPakUIを導入済みの場合(アップデート手順)
すでにPakUIを使っている場合は、ファームウェア更新やボタン操作は不要です。最新のPakUIファイルをダウンロードし、SDカード内のPakUI関連ファイルを上書きコピーするだけでアップデートが完了します。この際、Roms/Bios/Savesフォルダは削除せずに残せるため、ゲームやセーブデータはそのまま利用できます。
- 最新のPakUIをダウンロードし、SDカードに上書きコピーします。
- Roms/Bios/Savesフォルダはそのまま残せるので、ゲームやセーブデータは保持されます。
- ファームウェアやボタン操作は不要です。
PakUIで追加される主な機能
- PortMaster統合:PakManagerから直接PortMasterを起動し、インディーゲームや移植ゲームを簡単にインストール可能。
- セーブ管理の改善:SRM形式への自動変換により、異なるエミュレーター間でのセーブデータ互換性が向上。
- RetroArchホットキー:ゲーム中のメニュー呼び出しやセーブ・ロード、早送りなどをボタン操作で実行可能。
これらの機能により、ゲームプレイの自由度が格段に向上します。また、RetroArchではチートコードを利用できるのでTrimui Brickでもチートコードが利用可能です。
トラブル対処のヒント
インストール中にフリーズしたり、文鎮化(ブリック)したように見えても、慌てる必要はありません。多くの場合、正しい手順で再インストールすることで復旧可能です。Redditの「r/trimui」や関連フォーラムでは、復旧成功例や具体的な手順が共有されています。
もし不安な場合は、事前にコミュニティで質問してから作業するのが安全です。