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Trimui Brick レビュー|小さな筐体に高精細 3.2型

友人から数日お借りした Trimui Brick。手に乗せると拍子抜けするくらい軽いのに、起動すると小さな画面いっぱいにくっきりした画が立ち上がる。そのギャップに、最初の1分でやられてしまった。通勤の隙間、撮影の合間、ソファに沈みながらの短い休憩——そんな“わずか”をゲーム時間に変えてくれるガジェットだ。

今回は、カスタムOSの「PakUI」 を導入した状態で試用している。標準ファームとはUIの雰囲気や操作感が異なり、より柔軟な設定や追加エミュレータに対応できるのが特徴だ。

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概要とポイント(要点先取り)

  • 3.2インチの高解像度 IPS(400ppi級)で小さくても情報量が多い
  • 携帯性と“すぐ始めてすぐやめられる”起動の軽さが魅力
  • 8〜16bit系は快適、PS1はタイトル次第で十分実用
  • PakUI導入でUIや機能性が拡張される
  • ROMは“自分で所有するソフトから吸い出す”のが大前提。違法DLはダメ

 

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スペック(Trimui Brick)

  • ディスプレイ:3.2インチ IPS、解像度 1024×768(フルラミネート)
  • バックライト:背面&ショルダーにRGBライティング
  • バッテリー:3000mAh(実測でおおむね4〜5時間クラス)
  • ストレージ:microSD(同梱容量は購入構成による)
  • 端子:USB-C(充電・データ)、3.5mmヘッドホン
  • OS/UI:PakUI(カスタムOS)ベースでクイックブート、ステートセーブ対応
  • サイズ・重量:手のひらサイズ(感じとしてはスマホ半分以下)。

補足:数字は公称・ストア表記の混在。バッテリー駆動は遊ぶシステムで変わる。

今回利用しているPakUIはとても軽いものです。バッテリーを意識するならありかもしれないです。

GitHub - tenlevels/PakUI: Unofficial paks for MinUI
GitHub - tenlevels/PakUI: Unofficial paks for MinUI

Unofficial paks for MinUI. Contribute to tenlevels/PakUI development by creating an account on GitHu ...

github.com

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金属ボディ版「Brick Hammer」について

公式名称は TRIMUI Brick Hammer。CNC加工のメタル筐体で、樹脂版とは別の所有感がある。スペックはおおむね共通で、見た目の密度感と手触りが違い。カラーはスペースグレーやローズゴールドなどのバリエーションが展開されている。今回は実機を所持していないため、購入情報と公称スペックの紹介に留める。

TRIMUI Brick Hammer Handheld Game Console – TRIMUI Store
TRIMUI Brick Hammer Handheld Game Console – TRIMUI Store

TRIMUI Brick Hammer - Elevate Your Retro Gaming with CNC-Machined Metal -3.2 inch 1024*768 IPS Displ ...

www.trimuistore.com

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できること(対応エミュと体感)

快適ゾーン

  • GB / GBC / GBA
  • FC / SFC(SNES)
  • MD(メガドライブ)
  • NEOGEO

このあたりはサクサク。ステートセーブの速度も速いので“ちょっとだけ遊ぼう”がやりやすい。

タイトルを選べばいけるゾーン

  • PS1(2D寄りや軽量3Dは快適。重い3Dはフレームが落ちることあり)
  • XI[sai]はロード画面が恐ろしく長いものの、読み込み終われば快適に遊べた
  • FF8はアルティミシア撃破後のスコールが亜空間にいれられた場所以外は正常にプレイ可能

※N64やPSPなどの上位世代は、現時点では Brick の守備範囲外と見ておくと気持ちが健やか。

所持しているゲームでしか試してないが、3Dバリバリのゲームでもある程度快適に遊べる。PSより必要スペックが少ないゲームならば完動するのは間違いない。

実際の動作と使い勝手(所感)

  • 画面:3.2型×1024×768はドットが目立たず、文字可読性が高い。レトロUIも“滲み”が少なく気持ちいい。
  • ボタン:クリック感は軽快。方向キーは斜め入力の入り方が素直で、格ゲーの236も出しやすい。
  • 音:スピーカーは近接では十分。移動中はイヤホン推奨。
  • 起動〜ゲーム開始:PakUIの軽快なメニュー遷移で、数十秒で遊び始められる“軽さ”は日常使いの強み。
  • 熱・ファン:静か。長時間プレイで背面がぬるく温まる程度。
  • L.Rnのボタンをすべて置換可能でプレイの快適さが変わる。

初期のLRボタンでも全く問題なく遊べるが、ついていた予備ボタンは形状が異なり、これが待たつ背面ボタンとして使いやすい。LRを駆使するゲームをやっているわけではないが、突起がある文、ボタンを判断しやすい。

背面の金属プレートは高負荷がかかるとほんのり温かくなる。低温やけどになるレベルではない。

 

初期セットアップ(安全運用)

  1. microSDをPCで exFAT もしくは FAT32 で整える(既存カード流用ならまずバックアップ)。
  2. 本体のフォルダ構成に合わせて、BIOSが必要なコアは所定のフォルダに配置(PS1など)。
  3. 自分で吸い出した ROM を機種ごとのフォルダにコピー。

この段階で利用可能。

注意:ファーム更新やカスタムテーマを試す前に、必ず“動作する素の状態”を microSD 丸ごとバックアップしておくと安心。

TrimUI BrickにPakUIをインストールする手順

TrimUI Brickをさらに便利にしたいなら、PakUIの導入がオススメです。PakUIはMinUI用の拡張パッケージで、ゲームランチャーやPortMaster統合など、標準UIではできない便利機 ...

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Trimui BrickにPakUIをインストールする手順はこちら。

ROMの吸い出し方法(合法的な準備)

原則は 自分が所有しているソフトからの吸い出し。ここだけはゆっくり丁寧にいこう。

  • GB/GBC/GBA:Epilogue「GB Operator」等のUSBリーダーで吸い出し。セーブのバックアップも扱いやすい。
  • FC/SFC/MD:Retrode 2 などのカートリッジリーダーを使用。対応アダプタで機種を拡張できる。
  • PS1:自分のディスクをPCの光学ドライブで吸い出し(.bin/.cue 形式)。ソフトによっては Redump 構成を推奨。
  • NEOGEO(AES/MVS)など:実機カートは難易度高。公式配信の合法ROM(アケアカ等)で楽しむのも選択肢。

小ワンポイント:PS1 BIOSはリージョンとバージョンに注意。手持ち本体から吸い出すのが筋。

PSが一番楽でした。

 

違法性について(ここがとても大事)

  • ネット上で配布されている商用ゲームROMのダウンロードは、日本では著作権法違反。入手も配布もNG。
  • 吸い出しは“自分の所有物”に限られる。他人からコピーをもらうのもアウト。
  • BIOSも同様。ネット配布の取得は違法。手元の本体から自分で吸い出すこと。
  • そういう意味で「わかっている人向け」のデバイスではある。

Trimui Brick は、自分の思い出のソフトを、合法の範囲で“持ち出す”ための道具として扱うのがいちばん健やか。

RetroArchでチートを使うには

エミュレータといえばチートが使えるところに利点がある。RetroArchの場合、チートコードをどこに置けばよいのか。

※PakUIの場合

SDカード内の Tools > tg5040 > RetroArch.pak > .retroarch > cheats

にチートコード(cht形式)をいれたら使える。

気になったところ

  • 3.2型は視認性と運びやすさの良い妥協点だが、長文UIは目が疲れやすい
  • PS1の重いタイトルはフレームが落ちることがある(遊ぶタイトルを選ぶ楽しさ、とも)
  • バッテリー持ちは「ガッツリ遊ぶ」人には短いかもしれません。

購入先リンク(公式・関連)

※在庫や価格は変動する。販売チャネルが複数あるので、購入前に保証・配送日数の表記をよく確認する。

まとめ

小さく、静かで、すぐ遊べる。Trimui Brick は“スキマ時間をゲームに変換する装置”としてよく出来ている。8〜16bitは快適、PS1もタイトルを選べば充分。PakUIの導入で、さらにUIの自由度や機能性が高まり、カスタマイズ派にも響く一台だ。

合法の範囲で、自分の好きなタイトルを自分の手で用意して、気持ちよく遊ぼう。撮影がひと段落した夜、ソファで数ステージだけ進める——そんな距離感が、いちばん似合う。

 

FAQ

Q. Trimui Brick の解像度は?
A. 3.2型 1024×768 のIPS。小画面でも文字が読みやすい。

Q. PS1は動く?
A. タイトル次第。2Dや軽めの3Dは快適。重い3Dは処理落ちを感じることがある。

Q. 金属版の名称は?
A. 公式は「TRIMUI Brick Hammer」。コミュニティでは Hummer と呼ばれることもある。

Q. ROMの用意は?
A. 自分の所有カートリッジ/ディスクから吸い出す。違法DLはNG。GB Operator や Retrode 2、PCの光学ドライブ+吸い出しツールが便利。

Q. バッテリー持ちは?
A. 目安で4〜5時間。負荷の高いタイトルや高輝度設定では短くなる。


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