海に流れ出たプラスチックごみは、簡単には消えない。 波に揉まれながら漂い続け、やがて砕けて目に見えない粒子となる。それがウミガメや海鳥に飲み込まれて命を落とすこともあり、漁網に絡まって漁業に支障をきたすこともある。そして私たち人間の体にも、巡り巡って入り込む可能性がある。 そんな海のゴミ問題に対して、現場で静かに働いている装置がある。 海に浮かぶ、ごみ箱のような存在。それが「Seabin(シービン)」だ。 自動で海のごみを回収する仕組み Seabinは、直径約50cmの円筒形の装置で、浮桟橋や港の岸壁に設 ...